夜の写真を上手に撮るためには、いくつかの問題をクリアしなくてはいけません。撮影時の注意点をメモしておきます。対称となるのは明かりの少ない自然の情景などの撮影の場合です。
露出に関して
基本的に露出はマニュアルで行います。以下に参考例を書いておきます。
ISO 400
F値 4
シャッタースピード 15秒から30秒
上記は、あくまでも満月に近い晴天時の参考値です。長時間露光ノイズリダクションがついてるカメラはONにしておきましょう。色んな値で試してみる必要がありますが、ISOを上げ過ぎるとノイズは間違いなく上昇します。これは昼間より極端にでる可能性が高いので、各自のカメラによって最適値を見つけて下さい。
ノイズに関して
低照度における偽色などのノイズはカメラ本体の性能に依存します。このために事前のテストが必要でしょう。それなしに撮影しても良い結果にはつながりません。
手ブレに関して
これに関しては三脚を用意して下さい。できれば電子レリーズなどもあったほうがいいです。
ピントの設定
これもマニュアルでないと難しいですね。といっても確認画面では、画像が暗くて見えない場合も多いです。街灯などの明かりがある場合はそこにフォーカスして合せます。AFアシストと呼ばれる機能があると便利です。この点、一眼レフには、ライブビュー(一般のデジカメみたいに液晶に撮影画面が表示される機能)がないとピントがつかめない事も多いです。この点ミラーレスの方が合せやすと思います。
ただ点光源がない場所だと逆にミラーレスでは無限大に合わせるのが困難になります。その場合は一眼レフで無限大が固定されているレンズを使う必要があります。(通常のデジタル系のレンズは、ピントリングがぐるぐる回って、どこが無限大かわからないし、それが表示される機種でも確実ではない)
ホワイトバランスの設定
ホワイトバランスはできればケルビン設定で撮影します。ケルビンとは色温度の事になりますが、それが出来る機種でないと、色の細かい調整が出来ません。オートで撮影して良い結果が出る場合もありますが、できれば月の色、概ね、3500~4000Kに合わせます。太陽光で撮ると、赤っぽくなり、白熱球だと青っぽくなりすぎます。
これら条件を総合するとミラーレス一眼ないし、一眼レフでの撮影が基本になるでしょう。