1.何でもかんでもHDR加工すればいいってもんじゃない。
HDR加工の場合対象物において明暗差がそれほどない場合にはノイズなどの問題やシャープネスに悪影響が出る場合があるので要注意。
やっぱり基本は明暗差が2絞り程度あるような場合に有効。
2.RAWから作るかJPEGから作るか?
これもまた何でもRAWが最高というわけではない。というのも、ノイズやレンズの歪みの補正はメーカーが用意している方が適正である場合が多く、Lightroomでの加工よりカメラ内のJPEG画像のほうが適度に修正されてい可能性もある。
3.低照度におけるHDRにも注意が必要。
低照度によるセンサーノイズなどはHDR処理にて強調される傾向があるため、カメラによって使える範囲が限定してくる。
4.露光差について
自然の光を重要視するらな+-1絞り程度の露光範囲でも構わないが、印象の強い画像にしたいなら+-2まで必要。このため、ここぞという場面では、-2 -1 0 +1 +2 の5枚を撮影する。勿論JPEG RAW両方必要。
5.全ての画像エリアをHDRで処理することの危険性。
空の雲などは強調の効果をかけ過ぎるとトーンが圧縮され潰れ気味になり、のっぺりした印象になってしまう。そういった事を考えるとその効果に強弱をつけ、何枚かの処理画像を制作してレイヤー上に再配置し、不要な部分をマスクして消していく等の作業も必要となる。
手順としては以下の方法
- まずできるだけ自然な雰囲気にHDR合成を行い、トーンが失われていない事を確認した上で一旦JPEGに書き出す。
- 次にベースとなる調整した画像を作成し書き出す。
- 強調したい部分に特化して加工を行い書き出す。
- これら3枚をPhotoshop上で読み込み、レイヤー上に配置それぞれマスクをかけ、必要な部分のマスクを調整して最終のデータを制作する。